尾道市東京事務所便り9月号

千代田区大手町日本ビル内にある尾道市の東京事務所がネット配信する「東京事務所便り」

9月号にわくわく亭の新刊書『尾道物語・旅愁篇』が紹介されています。

≪新刊図書のご案内≫

『尾道物語・旅愁篇』 森岡久元著(澪標発行 定価1,300円+税)

 尾道出身で、尾道サポーターの会会員の小説家・森岡久元さんは

今夏、新しい小説集『尾道物語・旅愁篇』を出版されました。

「尾道物語・旅愁篇」は、人生というドラマの深淵を探る短編集と

紹介されていますが、相手の話しを聞くようにして物語が進んでいく

6つの短編が収められていて、全編方言を交えて綴られ、森岡流エロ

チシズムも今迄になく図々しく表現されています。(森岡氏談)

《尾道はわが故郷、遠く故郷を離れて都会に半世紀も暮らしながら

心はつねに旅愁に晒されている》《「どれだけの時が経とうとも、人

はこの世に生まれ落ちたからには、所詮旅人で、どこで生まれ、どこ

で暮らそうとも旅愁はついてまわるもの」と著書のあとがきで森岡さ

んは語られています。

 6つの短編の最後、「尾道のラーメン」では、寒い夜に家族と映画

を観た帰りに食べた「朱」さんのラーメンの記憶と、そのラーメンを

「おそれいった」と絶賛した作家の故檀一雄氏のことも書かれていま

す。現在、森岡さんは、尾道小説を執筆されてきたことが縁となり、

今年の四月から尾道市立大学の「尾道学入門」講義で非常勤講師とし

てもご活躍されています。この講義は尾道ゆかりの講師の方々から

尾道の歴史や文化、また尾道に関する経済学、経営学、文学、美術な

どを学び尾道への愛着をもってもらうことも目的の一つとしているも

ので、講義の様子は尾道市立大学のホームページ
(http://www.onomichi-u.ac.jp/news/onomichigaku_kougi1.html)

でもご覧いただけます。