「50歳を超えても30代に見える生き方」
これもとんでもないベストセラーになっている新書。
著者は南雲吉則医師。講談社+α新書、本体876円。
あらゆる動物は、生まれてから死ぬまでに心臓が20億回拍動する。
ゾウは100年、ネズミは数年しか生きないが、生涯の拍動は同じ20億回。
寿命の分しか拍動回数は用意されていない。
すると激しい運動を長期間継続する人は、ゆるやかな運動をする人に比べて、
早く拍動回数の限界に達することになる。
「スポーツをすると健康になれない」のだそうだ。
いまひとつ、面白いことが脳内ホルモンについて書いてある。
セントロニンという「幸せ」を感じるホルモン。
一日に分泌される量が決まっている。努力して増やせるものではない。
ものすごく楽しいことがあったとする。
セントロニンが一気に分泌されて強い幸福感を感じる。しかしずっと長続きはしない。
セントロニンの分泌残量がなくなったから。
すると祭りの後の寂しさを感じる。
毎日の分泌量に限りがあるのであれば、そこそこの幸せ感を、毎日味わうことに
満足する生き方をするのがいいだろう、と。