ベストセラー新書の一冊、中村仁一の『大往生したけりゃ医療とかかわるな』
「ほとんどの医者は、〈自然死〉を知りません。人間が自然に死んでいく姿を、見たことがありません。
だから死ぬのにも医療の手助けが必要だなどと、いい出すのです」
いま問題になっている「胃瘻」はもってのほかだと中村先生は述べる。
「これらは、せっかく自然が用意してくれている、ぼんやりとして不安も恐ろしさも寂しさも
感じない幸せムードの中で死んでいける過程を、ぶち壊しているのです」
「食べないから死ぬのではない。死に時が来たから食べないのだ」