神の島久高島へ渡る(2)

安座真(あざま)港でフェリーの乗船券を買うとき、久高島の案内パンフレットが欲しいと

窓口でたのんでみたら、A4サイズのフェリーの時刻表をくれた。

表に時刻表と島の住宅区域の地図があり、裏面に全島の簡略な地図がのっていた。

運航便数は、一日に6便である。

われわれは14:00発のフェリーに乗ったのだが、戻りの久高島発フェリーは16:30

が最終なので、短い滞在時間だった。

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全島中央を東西に貫く、巾3メートルほどの道を、外間殿からカベール岬をめざして車で走る。

道の両サイドは低木と2メートルはある草が茂っている。

途中、ちょうど島の中央あたりにあるクボーウタキの標識でとまる。

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沖縄の七ウタキの一つであり、最高の霊地とされているクボーウタキ。

車から降りたのは、わくわく亭ひとり。外は蚊がすさまじく多いので、ミウとミクを抱いて

歩くのは無理。

入り口まで蚊に攻められながら進んだが、立ち入り禁止の標識を見て、わくわく亭は

引き返す。

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カベール岬。アマミキヨ(国造りの神)がこの岬の小浜に到着したとされる霊地である。

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フェリーの最終便を気にしながら、時計を見る。

南側の浜伝いの農道を走ってもどる。

宿泊交流館という建物があった。ここで一休みする。

中に、久高島民俗資料室があった。イザイホーの貴重な写真などが多数展示されており、

わくわく亭にとって、久高島にやってきた甲斐があった。

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ゆっくりもしていられない。

最終フェリーの出港時間が迫っている。

ところが、道がわからなくなった。ぐるぐる集落の中をめぐるばかり。

人が見えないので、道を尋ねることもできない。

ようやく老人を見つけて、アキナがたずねる。同じ沖縄人でも、言葉がよくわからない。

指差しで、ようやく浜に下りる道を知る。

フェリーが見えたときは、ほっとしたね。


夕食は息子夫婦のアパートでバーベキューである。

孫たちは、ようやく私を受け入れてくれつつあるのだが、でも、まだ抱くことは

ゆるしてくれない。

触ろうものなら、泣き叫ぶ。嗚呼!