芭蕉衣

11月1日、くもり時々小雨。

孫たちは1歳の定期検診に行った。きわめて順調に生育しているとのことだった。

検診から戻ってきたみんなと、読谷村(よみたんそん)の座喜味(ざきみ)城跡を見に行く。

15世紀の初頭に築かれた城である。

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座喜味城跡は手入れの行き届いた、美しい琉球松の林にかこまれたいた。

その松の木のここかしこで耳慣れない音響がしているのである。

松になにか電気的な器具でも取り付けてあって、松食い虫が嫌う周波数の音波であるとか、

あるいはカラスが巣をつくるのを撃退する音を出しているとか、そんな目的でもあるのだろうか。

それらしい器具とか配線を目でさがすのだが、みつからない。

(後日、それが蝉の鳴き声だと知って、びっくりする)

城跡入り口にある読谷村歴史民俗資料館に入る。

興味深い展示がたくさんあった。

沖縄式の葬儀と亀甲墓に関する展示。

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写真は厨子甕(ずしがめ)といって、亡骸を洗骨した後、骨を納める甕のことで、サンゴ石で造られた

ものが一般的だという。17世紀には喜名焼き厨子甕が、18世紀には御殿厨子がさかんに造られた

そうである。

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写真はガン(龕)といって遺体を墓まで運ぶ道具。昭和34年から読谷村に火葬場ができてから、

ガンの使用は途絶えたとある。

芭蕉の葉から糸をつむぎ、衣を織って作った芭蕉衣の展示が、ことに興味深かった。

むかしの庶民の衣服は、こうした素材でつくられていた。

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