沖縄のコアラたち

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10月28日、那覇空港からホテルのシャトルバスで、沖縄市の東京第一ホテルへ到着。

昨年とおなじホテルである。

夜の7時半に、われわれを、息子夫婦が車で迎えに来た。

車内にはママの両腕に、コアラのようにしがみついている双子の孫がいた。

明日満一歳の誕生日を迎える、女の子たち、ミウとミクである。

かれらは不安顔をして、車に乗り込んでくる「見知らぬ」わくわく亭と女房を見守りつつ、

ママの腕に強くしがみつく。

魚料理の店に、個室の予約がしてあった。室内にたくさんのお気に入りのオモチャを

ひろげて孫たちを遊ばせる。

わくわく亭の女房が、「おばあちゃん」であるとか「バーバー」であるとか孫たちに

自己紹介するものの、抱こうとすれば、泣き出しそうな顔になって、ママの腕の中へと逃げる。

やがて食事となるのだが、眠気を催したコアラたちは、泣き声をあげる。

店内の他の客の迷惑になるからと、ママと女房が抱いて、どこかへ出る。

女房は、さすが女である。孫が泣こうが暴れようが、強引に抱きかかえて、眠らせてしまう。

わくわく亭は、なにを食べたのやら、飲んだのやら、わからぬままに食事が終わる。

ホテルに戻る車の中で、孫たちは警戒の目をして、ママにしがみつくコアラにもどっている。

まだ「おばあちゃん」は不審人物だ。

不審人物はまだいい。わくわく亭は危険人物だ。

無防備なコアラたちは、危険なキツネとか、どう猛なハイエナのようにわくわく亭を警戒する。

触るどころか、目が合っただけで泣き叫ぶ。

ホテルの部屋のテレビでスポーツニュースを見た。

大リーグのワールトシリーズではセントルイスカーディナルスがさよならホームランで

逆転勝ちした。これでテキサス・レンジャースとは3勝3敗。明日の第7戦で決着がつく。



10月29日、晴。

今日は、ミウとミクの1歳の誕生日。

12時半にママの運転する車で、かれらがやってくる。

うるま市の勝連城跡を見に行く。

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女房は強引にミクを抱いて、泣き寝入りさせながら、調教に成功しつつある。

わくわく亭には真似はできません。

夕方息子たちのアパートに戻ると、わくわく亭はつかれて、うたた寝をする。

7時半頃パパが仕事から帰って、そろって誕生祝いの食事にでかける。

好ましい沖縄料理の店で、従業員たちは男女ともに、沖縄の伝統衣装を着ている。

持参した誕生祝いのケーキを前にして、記念写真をとった。

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運転代行サービスを利用して戻る。料金は2000円だった。

時刻は零時をまわっているというのに、女房はホテルの2階にあるインターネットサービス

を利用して、受信メールを読んだり、返信したりしに行った。

こちらは、くたくたである。