塩川と備瀬のフクギ

11月28日の午後、美ら海水族館へとドライブの途中、「塩川」を見る。

岩の切れ目から塩水がわき出て川となっている。

世界にはここと、プエルトリコと2箇所しかないという塩水の湧く川であり、

国の天然記念物に指定されている。

岩の壁と、のたくるように枝を十方にのばして、空間を覆う怪しい生命力を持つ

樹木の間には、ここにも祈りの場所がつくられている。

「泉の神、火の神、御母神」と記されていた。


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備瀬(びせ)のフクギ並木も面白い。フクギ(「福木」とも表記されている)は防風林として

沖縄の各地の集落で植えられてきたそうであるが、この備瀬のフクギ並木は沖縄本島で最大級

だそうで、家々がフクギの大木の並木でかこわれており、集落全体がフクギの迷路の様子を

呈しているのである。

夏はさぞかし、フクギの日陰はすずしいことだろう。

フクギの根本をみると、これがまたすごい。亜熱帯の樹木らしくタコの足のように、無数の根が

隣の根ともつれあって広がっているから、どれほどの強風が襲いかかろうと、フクギが倒れる

心配はないだろう。