アサンジュ氏逮捕

いま世界中を震撼させている、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者であり、サイトの

編集者であるオーストラリア人、ジュリアン・アサンジュ氏が7日、ロンドンで女性強姦の容疑で

逮捕された。

世界の主要国ではこのニュースがマスコミを独占していた。

(例外は日本で、市川海老蔵さんのお詫び記者会見がテレビを独占していた)



講演かなにかでスウェーデンを訪れていたアサンジュ氏は、今年の8月に同国内で、2人の

女性に会ったと言われる。

彼女たちは、彼によって強姦されたと被害届を出した。

スウェーデン検察当局は逮捕状請求をしていたが、8月下旬にいったん逮捕状請求を取り下げた。

その後再び、アメリカ政府の公電暴露の前後になって、逮捕状請求と国際手配が行われた。

アサンジュ氏はイギリスに潜伏していると伝えられていたが、12月7日ロンドンの警察に

出頭して逮捕された。


もちろん、いわゆる別件逮捕である。


米政府の機密文書の漏洩はアメリカ内部の事件である。

23歳のアメリカ兵士がCDとメモリースティックを使って機密文書を持ち出した疑いが

かけられ、逮捕された。

日本の尖閣諸島の中国漁船衝突映像が、海上保安官により持ち出され、YOUTUBE

公開された事件に類似しているが、流出した情報量が、なにしろとほうもなく大量で、

アメリカ政府はやっきになってウィキリークスをつぶしにかかっている。


そうした事件の経過は日本でも、十分とはいえないものの報道はされている。


さて、別件逮捕となった「強姦容疑」である。

日本の新聞では「強姦容疑」とのみ書いて、それ以上は書いていない。

アサンジュ氏は結婚もしていて子供もいるらしいが、ちょっとしたイケメンの39歳であり、

いまや世界的な有名人である。

どんな生活をしているのか、どうやって運営費をあつめているのか、不明なことが多い、

ミステリアスな人物である。

女性にモテる条件がそなわっている。

スウェーデンの女性が、彼に「会い」に行ったとしてもふしぎではない。


スウェーデンのメディアにくわしい情報通によると、

アサンジュ氏は、不用意にも彼女たちとコンドームなしで遊んだらしいということである。

スウェーデンでは、コンドーム使用が法律で義務づけられているから、強姦となったらしい。

警察が逮捕状の請求を取り下げたのは、刑事事件として立件がむずかしいと判断したからでは

あるまいか。

ところが、アメリカ政府からの強力な要請があって、「強姦容疑」で国際手配となった。

どんな裁判をするつもりなのか。

コンドームと米外交公電暴露事件が、どうつなげられていくのか、注目したい。