なつかしい写真集

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僕 わくわく亭が大事にしている一冊の写真集があります。

 国書刊行会が昭和54(1979)年に発行した「ふるさとの想い出写真集 明治・大正・昭和 尾道」というのがそれです。尾道市文化財協会の理事だった財間八郎、朝井柾善両氏が編纂したもの。
 
 僕の小説集「尾道物語 純情篇」は、作者である僕が10歳の昭和25年ころから、高校生の昭和34年ころまでの尾道を舞台にして書いたものです。「尾道船場かいわい」は昭和30年から34年頃の
高校生の恋愛模様を書いたものです。

 そうした物語の背景をなしている昭和30(1955)年前後の尾道は、いったいどんな風景だったか。それを上記の写真集が見せてくれます。

 小説の概略を紹介しながら、何枚かのなつかしい映像を、その「写真集」からご披露したいとおもいます。
 まず、上に掲げた写真は冬の渡し場の朝の写真。朝もやが海面を這っています。対岸の向島兼吉一帯もまだ眠りからさめていないらしい。昭和のはじめころの「一銭ポッポ」が、ガンギに着いたところです。