真夏座公演「時の物置」

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真夏座の公演も第118回です。

後楽園にある文京シビックホールへ、わくわく亭、DJのタキザワさん、ノンフィクション作家の

タカミヤさん、劇場照明のイワシナさんといつもの4人で観劇に行きました。

今日の午後の公演が最後で、千秋楽。

「時の物置」とは、昭和の後半、高度成長期に日本の家庭に入りこんできた

あたらしい物品、社会や家庭の変化、それらが古いものを無用化していったために起きた

小さな混乱の数々を、ひとつの家庭の茶の間に振りかえってみようという3時間の劇。

その茶の間が「時の物置」なのです。

一台のテレビがやってきて、家庭の風景が一変する。

60年安保のあとの学生たちの混乱する姿。

赤線廃止の影響で、転がり込んできた素性のわからない女。

中学教師で作家をめざして同人誌をつくっている父親。

寝たきりの祖父と、いまもって家庭の実権を握る祖母。

押し寄せる社会の変化の波にとまどう家族模様。

そして容赦なく茶の間を「時の物置」にしておいて、過ぎ去った昭和の30年代。

あれもあった、これもおぼえている。

観客は過ぎた時代を、舞台で目の当たりにした3時間でした。


主演の父親役をつとめた友人の羽藤雄次さん、女優の佐野陽子さんを激励して、

われわれ4人衆は水道橋の居酒屋へ繰り込んで、熱い劇評を闘わすのでした。


わくわく亭は血圧の関係で、アルコールはセーブしながら、「ちょい飲み」にしました。

3人のみなさん、また次回もご一緒に。