転倒、こいつぁ春から縁起が…
写真は金曜日{19日)に、わが家から近いバス停で、バスを待ちながら
見上げた桜を撮ったもの。ソメイヨシノではないらしいが、毎年はじめに咲くサクラである。
サクラ ガ サイタ
いい気分で仕事場へ。夕方から会議。内容も良し。
食事に行き、銀座の酒場に久しぶりに出かけた。
ここまで、サクラガサイタのいい気分は持続していた。
タクシー待ちの列が長いのを見て、電車にするか、と新橋から山手線に乗った。
そこから記憶があやしい。
どうやら座席で眠ったのではないか。池袋あたりで目が覚めて…とは想像で。
実は記憶にない。
自宅にはタクシーで帰ってきた。
家に入って、頭の後頭部から出血していることに気がついた。
どこかで転倒したらしい。
女房や息子に傷の手当てをしてもらう。打ったところが後頭部なので冷やしたり、
大事をとって土曜日と日曜日は安静にして寝ていた。
コートのポケットに血のついたガーゼが見つかった。
覚えがないのだが、おそらく駅員さんかどなたかが親切に、転倒した僕の頭からの出血に気がついて
血止めのためにガーゼをくれたものだろう。
その人がタクシーにまで乗せてくれたのかもしれない。
そこまでの記憶をスッポリ抜け落ちたまま、家の前にタクシーをとめて
知らぬが仏で、帰ってきたのである。
お昼に出かけたときには、サクラをながめ、会議の内容も上々で、酒場の酒も旨かったから
歌舞伎のお嬢吉三の科白ではないが、「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」と
上機嫌のままにタクシーで帰ってくればよかったのだが。
頭には傷口を乾かす殺菌・消毒剤である「キズドライ」がかちかちに固まっており、
打撲による腫れた部分にアイスノン・シートを貼り、その上からネットをかぶせてある。
頭を打った後遺症だろう、寝起きするたびに脳が揺れてめまいがした。
これでは春から縁起がいい、とはいわれまい。
「こいつぁ春から縁起が○○いわぇ」か?
春の彼岸の墓参りも、女房にまかせることに。
そして、今日はさっきまで、脳を揺らさないようにしながら、
おとなしく高校野球を見ていました。