大林宣彦監督 旭日小綬章祝賀会

3月16日新宿の京王プラザホテルで「大林宣彦さん 受賞記念祝賀会」があって、行ってきました。

昨年秋の叙勲で「旭日小綬章」を受賞された祝賀会でした。

2月に祝賀会の案内状を貰ったのですが、その発起人の顔ぶれがスゴイ。

映画・テレビ界、作家、音楽界、CM広告界、芸能界からの有名人がずらり。

さすが、現代の映画監督を山田洋一さんと並んで代表する大林宣彦さんの交友関係の広さ。

なにしろ、わくわく亭の小学校の先輩ですからね。

尾道市長やシネマ尾道とか、尾道関係者からの花も贈られていました。

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会場受付の横に飾られた旭日小綬章の現物がこちら。

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午後の6時に受け付け開始で、6時半に会場。開会はおよそ7時。

わくわく亭をこの祝賀会に誘ってくれたのは、山陽日日新聞の幾野伝記者で、

会場で彼を見つけたから、聞いてみた。

「すごい人数ですが、何人くらい来るんだろう」

「400人くらいと聞いています」

そこここに日頃、テレビや映画で見る有名人の顔がある。

開会すると、祝辞のトップが女優の秋吉久美子さん(「異人たちとの夏」主演)。

今年56歳だが、やはりお美しい。饒舌でロングスピーチだった。

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ついで「なごり雪」主演の三浦友和さんのスピーチ。長門裕之さんは亡くなった奥さんの

南田洋子さんのことをチラリという短いスピーチ。

次は映画、ドラマに出演した女優さんや女性タレントさんたちが登壇して、各人がスピーチ。

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顔を知っている女優さんとしては清水美沙、入江若葉左時枝川上麻衣子、キャッシー中島

さんなどで、ほかの若い女優さんはよく分からない。

つぎは発起人40名のうち、出席した20人ほどがスピーチ。

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それが終わり、『劔岳 点の記』の木村大作監督が音頭をとって乾杯となったのだが、

時刻はすでに8時をまわっており、みんな喉はカラカラ、お腹はペコペコ。

病み上がりの発起人の一人、落語家の立川談志さんは、乾杯が待てないで、トイレに行って、

そのまま帰っちゃいましたと、ミッキー・カーチスさんがスピーチで暴露。


ようやくビールを飲みながら、御馳走を戴く。

それからまだまだ、各界からの出席者による長い(長すぎる)スピーチがある。

ほっとしたのは、映画『なごり雪』のモチーフとなった曲「なごり雪」の作者である

伊勢正三さんによる「なごり雪」の演奏と歌。

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伊勢さんの代わりに、イルカさんの歌をYOUTUBEから。(平原綾香さんや福山雅治さんの

カバーも入っていますが、どれもいいですね)



大林夫妻のお礼の挨拶があって、余興に大林さんがお得意のターザンの叫び声を披露。

ジョニー・ワイズミューラーがやったアーアーアーというやつの声色です。

うまいうまい。

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そして、さいごに大林さんのピアノ演奏。

自作映画の主題曲をたくみにメドレーにした演奏で、どうしてどうして、素人離れしたもの。

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ようやくお開きとなったのが、10時を回った時刻。

それでも、まだお客はたっぷり200人以上は残っている。

出口近くで、参会者にお礼を言う大林宣彦・恭子夫妻に、一言挨拶しようと並ぶ長い人の列。

わくわく亭は自作の『尾道渡船かいわい』と『尾道物語・幻想篇』を

大林さんに贈呈したいと準備してきている。

ようやく、順番がきたのだが、あまりの長時間のセレモニーで、72歳の監督は

グロッキーである。頭を紙のおしぼりで冷やしているが、ときどき目をとじて放心状態。

贈呈の本は、夫人の恭子さんに渡すことになる。

幾野伝記者は、交換の紙おしぼりをホテルの係からもらってきて、夫人に手渡したりと

忙しい。まだ、わくわく亭の後に、100人以上の客が並んでいるのだ。

スピーチでは、「人生でもっともしあわせな日でした」と仰っていたが、

大林さんは大丈夫だったのだろうか。


昼間は21度の気温だったのが、ホテルの外にでると冷たい風にぶるっとした。

ああ、楽しかったが、1時間長すぎた祝賀会だった。

家に帰ったのは12時近く。

もらってきたお祝いの品を開いてみたら、干菓子と本が入っていた。

大林さんの書いた『ぼくの映画人生』である。

わくわく亭は本を差し上げてきて、お返しにも本をもらってきたことになる。

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