「三余」と「三上」

読書週間である。

朝日新聞の「天声人語」が博識なところを見せてくれた。

中国に「三余」と「三上」という、どちらも読書に関係する言葉があると教えてくれた。



三余(さんよ)とは、読書に適した3つの余暇のこと。

冬・夜・雨の日、の3つであると。

なるほど。すると読書にベストな余暇とは、雨降る冬の夜、ということになる。



三上(さんじょう)とは、文を練るのにいい場所のこと。

馬上・枕上(ちんじょう)・厠上(しじょう)の3つであると。

馬上は現代なら、通勤電車の中とでも言える。

枕上は寝床についたときのこと。

厠上は厠(かわや)、つまり便所、トイレの中ということ。

中国の文人のように文を練るほどのことはなくとも、そうした場所で、ふと

文章や物語の展開を思いついたりすることはある。

とっさに書きとめないと、一瞬の後には、なにが閃いたのか思い出せなくなったりするから、

あちこちにメモ用紙を置いている。

ところが、ペンが無かったり、老眼鏡が見つからなかったりと、

折角の「三上」が役に立たないことも多くなった、

わくわく亭の今日この頃であります。(笑)