高血圧
わくわく亭は高血圧症であると診断された。
10月4日の日曜日、午後の2時頃テレビを見ていて、ふとトイレに立つと、目眩がした。
おや、血圧が下がったのかな、と血圧を測ってみた。
血圧計はいつも手近にある。
下がっているのではなくて、180-110と上がっていた。
その夜も160-99くらい。
翌朝もふらふらするから測ると155-90くらいある。
かかりつけの医院に行くことにする。
およそ20年ほど以前に190ー100という高血圧値を経験して以来のことである。
そのときは、別のクリニックで降下薬を処方してもらった。一週間ほど降下薬を
服用したが、こんどは血圧が低下しすぎて、目がくらみ仕事ができない状態になったので
今回のかかりつけの医院に相談して薬の服用をやめた。
その後、血圧計を買ってきて、折に触れて血圧を測る習慣になっていた。
自分はつねに正常血圧だと信じていた。
それが20年ぶりに、高い血圧を体験したのである。
気候の所為か、ストレスがあったのか(自分ではストレスとは無縁の生活をしているつもりながら)、
年齢によるものか、運動不足か。
いつもの院長が月曜は休みで、別の循環器専門の医師が診てくれた。
その前に、ベッドで看護師が測定してくれるが、それだと133-81だった。
「いまは落ち着いていますよ」と看護師がいうから、これなら薬は服まなくていいか、と
思ったのだが。
その専門医の診断は、「あなたは立派な高血圧症です」というのだ。
そこで降下薬を服用する。
服用して3日目になると、117-70、123-75となる。
5日目には105-65,98-64となって、目眩の状態が起きたから、医師に相談なく
服用を中止した。
その後、125-80、117ー72と順調なので、胸をはって2週間後の19日、
診察を受けに行った。
ベッドで看護師に計測してもらう。
「136ー83です。どうですか体調は?」と彼女に訊かれて、
「血圧が下がりすぎて、ふらつくので降下薬は5日目でやめています」という。
そして、医師の診察である。
わくわく亭は2週間の血圧記録を見せて、「これなら、降下薬は必要ないね」という返事を
期待していた。
ところが、
「高すぎる。降下薬は続けるべきです。下がりすぎるようなら、いま一日一錠なのを、
一日半錠にしましょう」
「ですが、先生、わたしの血圧は正常値の範囲じゃないですか。どうして薬が必要なんですか」
とくいさがる。
「家庭や看護師が測る血圧は参考値ではあっても、医師による外来血圧が診断の基礎になるのです。
いま私が測ると、あなたの血圧は170はありました。あなたのお父さんは脳卒中で亡くなられており
お母さんが胸部動脈瘤で亡くなっていますね。高血圧は遺伝的素因があるから、あなたの年齢では
何時急激な高血圧によって脳卒中を起こすかもしれないと用心したほうがいいのです」
医師はウォーキングの仕方を説明する。
減塩食のパンフレットの説明をうける。
メタボリックが高血圧の素因であることも。
(やれやれ、たしかに復囲は85センチを超えている)
「ラジオ体操やストレッチなどは有酸素運動にはなりません。水泳か、すこしきつめのウォーキング
をしてください」
(ストレッチがダメなら、15年もやっているヨーガの体操もダメだと言われそうだから、
この先生には黙っていよう)
どうも、この先生に測られると、ぐ~んと血圧が上がるらしい。
看護師が測ると、130でも、この先生だと170になる。
とにかく、一日半錠の降下薬を服むことにする。
家にある『新版 高血圧』(主婦の友社)を読んでみると、
血圧の基準値は4年ごとに見直しがなされており、
アメリカでは正常血圧を120ー80未満にしているという。
これに比べられたら、たしかにわくわく亭の血圧は「高すぎる」。
しかし、どうも釈然としない。
昨日、(実は蔵書の整理を4日かけてやっていたのだが)Hさんから頂いた
「非存在の風景」17号をめくっていて、エッセイ「脳卒中入院の記」を
読んだ。Hさんは3度目の脳梗塞で入院したのであるが、入院から退院までの
血圧の記録がつけてある。
入院時 190-88である。
毎日4回測定している。高いときは150~160と99~107。
低いときは110-62である。
退院時で120-70である。
Hさんの血圧記録と比べてみれば、わくわく亭の血圧は、安心してもいられないようでもある。
Hさんの入院時の血圧と、10月4日のめまいの時の自分の血圧はほとんど同じなのだから。
医師の「あなたは立派な高血圧症だ」という診断を無視するのは間違いのようだ。
今週月曜からクスリ半錠服んでいる。
10月19日 朝120-78、夜109-66
20日 124-78、 118-73
21日 120ー75、 135ー86
22日 131-85、 105-78
23日 115-75
20日 124-78、 118-73
21日 120ー75、 135ー86
22日 131-85、 105-78
23日 115-75
では、すこしきつめに感じるウォーキングに行く時間である。