『絵本百物語』

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古書店で竹原春泉斎(たけはら しゅんせんさい)の『絵本百物語』を手に入れた。

春泉斎は江戸時代、寛政から文化年間の絵師とされているが、生没年ははっきりしていない。

およそ、1775年前後~1850年以降までの人らしい。

ほぼ葛飾北斎(1760~1849)と同時代の絵師だったといえる。


『絵本百物語』は天保12年(1841)に刊行された絵本である。

オリジナルは半紙本(タテ22・7センチ ヨコ15・8センチ)5巻(5冊)として

刊行された。

もちろんオリジナルを入手したのではない。

1997年7月に国書刊行会から発行された本を、わくわく亭は古書店で買ったのである。

百物語となってはいるが、妖怪は全部で44体が描かれている。


秋も深まってきた今日この頃、妖怪画だの百物語だのという季節でもないのだが、

日本人は「妖怪変化」が好きときている。

44体のうちから、わくわく亭が好みのものを12~13点選び出して、

この《驚異の美術館》に展示することにする。