『絵本百物語』
古書店で竹原春泉斎(たけはら しゅんせんさい)の『絵本百物語』を手に入れた。
春泉斎は江戸時代、寛政から文化年間の絵師とされているが、生没年ははっきりしていない。
およそ、1775年前後~1850年以降までの人らしい。
ほぼ葛飾北斎(1760~1849)と同時代の絵師だったといえる。
『絵本百物語』は天保12年(1841)に刊行された絵本である。
オリジナルは半紙本(タテ22・7センチ ヨコ15・8センチ)5巻(5冊)として
刊行された。
もちろんオリジナルを入手したのではない。
百物語となってはいるが、妖怪は全部で44体が描かれている。
秋も深まってきた今日この頃、妖怪画だの百物語だのという季節でもないのだが、
日本人は「妖怪変化」が好きときている。
44体のうちから、わくわく亭が好みのものを12~13点選び出して、
この《驚異の美術館》に展示することにする。