点字図書と録音図書
先日のある会合で、神奈川県に住む女性の友人から、
の2つを点字図書に翻訳したいというお友達がいるんだけど、いいですか」
と了解をもとめられた。
「ぜひ、点字本に訳してもらってください。ありがとうと、言っていたとお伝え下さい」
「ギンヤンマの物語の作者は、きっと純粋なひとだろうな、といってましたよ」
「そこそこに純粋だ、と説明しておいてください」と、笑いながら、わくわく亭は少し照れました。
手によって、点字図書にしていただいている。
彼女に点字翻訳の方法を聞いたことがありました。
パソコンのようなキーボードに向かって、原作を目で読みながら、入力していくと、
点字に変換できるシステムがあるのだそうです。
一月に数冊ボランティアで翻訳するとも言っていました。
それにしたって、自分の時間を費やしてやる無償の行為です。
「感動した本を、視覚障害のある人にも読んでほしいのです。それだけのこと」
と彼女は、こともなげに言っていた。
「つぎは、あなたの『南畝の恋』も訳したいのだけれど、漢詩を訳するのがむつかしいわ」
あれから、どうなったろうか?
原作を朗読してテープに録音したものを、再生して耳で聞いて貰う図書です。
わくわく亭の『ビリヤードわくわく亭』を朗読してテープ6本に録音してくれた人が
います。
わくわく亭のもとにも、6本セットを届けてくださった。
何時間かかけて制作された、労作です。
そこまでして、自分の本を読んでくださる方がいるとは。感激でした。
そして、自分の本を、他人の声で聞くというのは、とても新鮮な体験でした。
目で読むのとは、また一味も二味も違う読書体験です。