『百年の誤読』(5)

第五章 1941~1950年

わくわく亭が読んだ本には○がついています。





○『嘔吐』サルトル

 『完全なる結婚』ヴァン=デ=ヴェルデ

 『旋風二十年』森正蔵

○『斜陽』太宰治

 『この子を残して』永井隆

 『風と共に去りぬ』ミッチェル


このあたりの本は読んでいないな~。

姿三四郎』は黒沢明の映画を観たら、原作は読まなくてすんだし、『風と共に去りぬ』も映画で

満足した。『智恵子抄』『山月記』『斜陽』などは高校の文芸部に入ったら、卒業までに読むべき

100冊の本になっていたので読みました。『山月記』は教科書にも載っていたかな。

太宰治には高校大学を通して夢中になっていましたが、『斜陽』や『人間失格』には感心しなくて、

津軽』とか『お伽草紙』といった傾向の作品が好きだった。

サルトルマルキシズムを信仰する左翼に対抗する思想的バックボーンになると、その実存主義

を勉強しようとしたものでした。

細雪』について白状しますが、いまだに日本文学を代表する谷崎のこの長編は読んでいないのです。

というか、谷崎の作品は「刺青」「春琴抄」といった短いものしか読んでなくて、どちらかというと、

谷崎潤一郎は好きではないのです。

              (6)へつづく