きさらぎ

今年東京は一度も気温が零度以下にならなかったそうで、あきらかな暖冬だったとか。

いま漢字ブームだとか、漢字検定協会の儲けすぎとか、漢字にまつわる話題が多い。

どこかの学校で、生徒達に陰暦2月の異称である「きさらぎ」について、

「如月」とも「更衣」とか「衣更着」とも書くと教えながら、「2月は一年で一番寒い月

だから、着物を更に一枚重ね着をすることから、衣更着という」と語意の説明をしている

記事を読んだ。

おや?そうだったかな?

陰暦2月は、陽暦の3月で、すでに春まっさかりの季節。

そこでわくわく亭はお節介にも『広辞苑』をしらべてみる。

《きさらぎ・「生更ぎ」の意。草木の更生することをいう。

着物をさらに重ね着る意とするのは誤り》とある。

言葉の意味を正しく知ることは大切ではあるが、地球温暖化がすすむと、季節にまつわる

名称や言葉が、自然の姿とますますズレてしまいます。