立春

「豆まきはどうします?」と女房。 

「やめておこう。あとの掃除がめんどうだから」とわくわく亭。

「家の中に撒くのはやめて、庭にだけ撒きますか?」

「う~ん、やめておこう」

(おには外、と大声だすのが好きじゃない)

ガラス越しに庭の梅を見る。

つぼみが日ごとにふくらんでいる。

「『歳々年々花相似たり 年々歳々人同じからず』か」

ふと、

つまらぬ語呂合わせを思いついた。


人は服を着て家(うち)にいます――フクハウチ
 
お庭は外にあります――オニハソト