なぜメラミンを混入するか(2)
ついでに、07年のアメリカにおけるペット大量死(数千とも数万頭ともいう)事件のあらましについて
Wikipediaから一部を引用する。
北米、ヨーロッパ、南アフリカのリコールはペットの腎不全が報告されたことにより行われた。 最初のリコールはペットがある中国の会社が製造した小麦グルテンを含むウェットフードを食べ問題が発生したため行われた。 消費者からのクレームを受けカナダのメニュー・フーズ社が動物実験を行い、病気や死亡という結果が出たため、3週間後の2007年3月16日、同社はリコールを開始した。 間もなく、腎不全によりペットが大量に死亡したという報道がなされた。 翌週、汚染された小麦グルテンを含むペットフードを販売していた数社もリコールを開始した。 最初のリコールから1ヵ月後、米国で中国の別の会社が製造した汚染されたコメタンパク質によるペットの腎不全が確認され、南アフリカでは汚染されたトウモロコシグルテンによるペットの腎不全が問題になっていた。 この問題の調査の結果、人間用の食品の安全性に対しても疑惑が向けられることになった。 中国の国家品質監督検査検疫総局が、中国の2企業が有機化合物メラミンを添加した小麦グルテン粉などを米国に輸出していたことを認める。 同総局はこれまで、これら企業が米国向けに飼料用小麦グルテンなどを輸出したことはないとしていたが、一転関与を認めた。 シアヌル酸とメラミンが尿道内で尿管を塞ぐほどの大きさの石を形成するのが今回のペットフード死の原因である可能性が高まる。 メラミンによって汚染された飼料を食べた鶏が出荷されていたとFDAが発表。 メラミン誘導体の人間への影響は不明。 中国外交部はメラミンの食品への添加を禁止したと声明発表。 しかしメラミンがペットの中毒・死亡の直接原因である明確な証拠はないとも強調。 類似事件の再発が無いように対策を講じると表明したが、中国の食品加工企業数は非常に厖大で分散しており、食品安全検査の実施は非常に困難であることから、今後も類似事件発生の可能性があるというのが専門家の見解。
こうして始まったペット被害から、ついに幼児に被害は及んできたのである。
昨晩から、この記事を数時間にわたって書いてきたのだが、
念のために、わくわく亭は女房に訊いてみた。
「このまえ貰った台湾の月餅は大丈夫かな」
「お仏壇にお供えしましたから、自分で見てください」
ということで、原料を見ると「麩粉」というのが気になる。
「これがグルテンではないだろうか?」
すでに、女房殿は外出しているので、わくわく亭に返事はこない。
「麩素」とあるではないか。
メラミンは混入していないか?
ああ、なやましい。