元気ですか?

フクダ首相が辞任しました。

一番喜んだのは失言癖のあるオオタ大臣でした。

おりしも彼の政治団体の事務所として届けていた彼の秘書官の自宅経費の問題で、説明と弁明に苦慮して

いた矢先であり、これで農水相を辞任しなくてすんだからです。

オオタ大臣より一足先に首相が辞めて、かれの辞任問題は、もはや問題にならなくなったのでした。

「ラッキー!」オオタ氏は指でVサインをつくりました。



オオタ氏は早大を舞台に「スーパーフリー」クラブの学生たちが、女子学生に酒をのませて集団暴行した

事件について「集団レイプする人は元気があるからいい」と講演して、2003年の選挙では落選した

実績があるし、

農相に就任したフクダ改造内閣で、食品の安全対策についてのテレビ討論で、

「日本国内は心配ないと思っているが、消費者がやかましいから徹底する」とやって批判をあびたりと、

失言が習慣になっている先生でした。



「ラッキー。だが、フクダ総理には、オレの身代わりになってもらった一面もある。

なぐさめに行ってこよう」と首相公邸にでかけた。


記者団の「ぶらさがり」会見からも逃げまくっている、プライドの高い貴公子フクダ首相を、

オオタ氏はやっとつかまえたから、

政治資金処理問題で自分を庇ってくれた首相に感謝の気持ちを伝え、辞任して落ち込んでいる

首相を心から、なぐさめようとしたのである。



オオタ大臣「フクダ総理、辞任を決意なさった勇気に、オオタは感服しております」

フクダ首相「まあね」

オオタ大臣「お気持ちはよ~くわかります。支持率が下がったくらいなんでもありませんよ。国民の世論

      なんかは心配ないと思っていますが、ただ公明党がやかましいですからね」

フクダ首相「……」

オオタ大臣「落ち込むことはありませんぞ。自分から辞める人は、元気があるからいいですよ」

フクダ首相「君、ねぇ…」