石はきれい、石は不思議

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 石を見てきました。石と言っても宝石ではない。

 津軽の海岸からコレクターたちが拾ってきた正真正銘の「石」の展示である。

 いま、中央区京橋にあるINAXギャラリーで“石はきれい、石は不思議展”が開催されています。

 期間は9月6日から11月24日まで。入場無料。

 写真をご覧下さい。

 津軽半島の海の底から、冬の強風と荒波が海岸に押し上げた美しい天然石たちである。



 展示パネルには、コレクターのこんな言葉があった。


     津軽半島の西海岸、いちばん石が上がるのは冬。

     ものすごい北西の風が吹いて、雪がとばされて吹雪となる厳寒の時期です。

     波が下からまきあがり、海の底から石をズズっと寄せてくる。

     波間に拾い集めてくる……


 コレクターたちの石によせる愛着は、時代と場所こそちがえ、ドイツの文豪ゲーテのそれとおなじものだ。


 別のパネルにゲーテのコレクションについて書かれていた。


     ゲーテは石のコレクションでも大物である。生涯にあつめた石の総数が19,000点。

     拾ってきて、よく洗い、ひまなときに磨きをかけた。

     ワイマールのゲーテ記念館に保存されている。

     石榴石、石英、硅石、碧玉、瑪瑙、鍾乳石……。

     ゲーテは、石が好きだったこと以上に、いかにして地球が形成されたか、石がその

     秘密をおしえてくれると考えた。


 古代、翡翠などの玉(ぎょく)は北陸から東北の日本海側で産出したときいた。日本海の海底から

 冬の荒波が押し上げてくるのだろうか。