枕がかわって眠れない

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 枕がかわると眠れない。

 写真はわくわく亭が昨晩使っていた枕です。

 朝、明るくなって、はじめて自分が使っていた枕のカバーを見たのだ。眠れなかった原因は、ここにあった。

 「Nightmare Before Christmas」のデザインだった。これじゃあ、悪夢で眠れない。

 枕カバーに英語のロゴが入っていたから、わくわく亭は英語を使ったが、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のこと。(だれでも読める?ごめん)
 どこかで見た気がする。カボチャのお化けがあるし…。

 そう、ティム・バートン製作のディズニー映画のタイトルだ。ガイコツ頭のカカシ男は、ハロウイン・タウンのパンプキン・キングである「ジャック・スケリントン」だ。
 ナイトメアーとは悪夢のことだから、僕のようにバートンの人形アニメ(専門家ならストップモーション・アニメというのだろうが)が好きじゃないものには、いい夢を見られるわけがない。

 「チャーリーとチョコレート工場」とか「スリーピー・ホロウ」はまずまず楽しめるが、人形アニメ「コープス・ブライド」はごめんだね。ちっとも楽しめない。

 ティム・バートンはハリウッドの奇才ではあるのだろうが、どうにも半分腐った花嫁が愛をささやいたり、人間の女に嫉妬したりしても、「かわいい」とは到底思えないのだ。生理的なものだろうか、不快感がわいてくるんだね。
 わくわく亭の息子(2人いて、上の息子だが)、彼なんかは、あのゾンビ娘が「かわいいじゃないか」
などとのたまうのである。

 バートンの監督作品では「バットマン」シリーズの不気味なムードにつつんだ新型バットマンは、いけてる。「マーズ・アタック」のパロディー性は面白いし、伝説的なB級映画監督の伝記ものである「エド・ウッド」も嫌いではない。

 しかし、彼の人形アニメは遠慮したい。

 わくわく亭が好きな現代アメリカ作家はスティーヴン・キングだが(長編より短編)、彼には
「Nightmares & Dreamscapes」という短編集があって、こちらの「ナイトメアーズ」は大好きなのだ。
 どれほどグロテスクでも、生理的にOKである。

 さて、今朝起きたときに、わくわく亭は女房にクレームをつけた。

「なぜ、僕の枕をかえて、こんなのを出したんだ。おかげで熟睡できなかったし、みたらティム・バートンの《悪夢》マクラじゃないか」
「あなたの枕、汗臭くなっていたので、かわりに息子のを出してみたんです」
(その上の息子というのは、どうでも日本での生活が苦手で、いまはテロの危険がある、ロンドンにいるのであります)
「これじゃあ、今夜もねむれないから、僕のをもどしてくれよ」
「あれは、捨てました」
「捨てたのか」
「だって、もう十年以上もつかってて、汗臭くてどうしようもないから」
「じゃあ、今晩もティム・バートンと寝るのか」
「すぐ慣れますよ」

 ああ、今夜も眠れないぞ。朝までブログをすることになるかも。