2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

美少年(2)・彦蔵の細密

伊藤彦造:画 高垣眸(たかがきひとみ)の小説『豹(ジャガー)の眼』は昭和2年「少年倶楽部」(講談社)に連載され、伊藤彦造の挿絵が話題となる。 その細密なペン画はリアルであり、躍動をはらみ、物語性を感じさせる。 “インカ帝国の埋もれた財宝をめぐ…

美少年(1)・華宵

大正ロマンの画家高畠華宵の美少女たちをUPしたときに(10月25日と26日の「大正ロマン」と 「華宵ごのみ」の記事)、美少年たちは除外した。 美少女たちに忙しく、美少年にまで手が回らなかったのだ。 その後、マンガの『NARUTO』寸評で美少年…

南極は緑の大地?

南極大陸は夏の終わりを迎えつつあります。 この緑に被われた風景は、信じられないかも知れませんが、その南極風景です。 南極の氷河の表面が緑色の藻(も)でおおわれています。 4月4日の記事で、ことしの夏には北極から氷が消えるという日経新聞の報道を…

毎日見かけるお顔だが?

写真一枚目の右から2人目の人物、二枚目では気だるげに頬杖ついている人物のこと。 誰だかお分かりだろうか。 ほぼ、毎日のように見る顔なんだが…この写真はうんと若い頃なので、おなじ人物だと気づかないかな?

「奥の池のギンヤンマ」

文芸同人誌「別冊関学文藝」35号に「奥の池のギンヤンマ」という中編小説を書きました。 ある年の夏休み、尾道の小学生が“奥の池”までギンヤンマつりに、中学生の従兄と出かけていって、そこで恐ろしいモノに遭遇する話ですが、それと遭遇する最初の場面を…

花様年華(3)

ウォン・カーウァイ監督作品「花様年華」について(1)と(2)を書いたところ、わくわく亭は女房による面白いコメントを書き漏らしていたことに気がついた。 オマケとして(3)を書くことにした。 写真は主人公のトニー・レオンがマギー・チャンとレスト…

花様年華(2)

映画冒頭で字幕にこんな言葉があらわれる。 女は顔を伏せ、近づく機会を男に与えるが、男には勇気がなく、女は去る この字幕の文章は映画ストーリーの端的な要約をしている。 まさに、ストーリーを要約すれば、それだけである。 1960年の香港(住宅事情が…

花様年華(1)

香港(中国)映画の俳優であるトニー・レオンと女優マギー・チャン、そして監督のウォン・カーウァイの評価が高い。 中国の監督としてはチャン・イー・モウがNO.1だろうと思っているが、それほどの評判なら、かれらが顔を揃えている映画を観たいと思って…

その2001年は過ぎた

イギリス人のSF小説作家アーサー・C・クラークが3月18日スリランカの自宅で死去、享年が90歳だった。 彼は、SF映画の最高傑作といわれているスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』の脚本をキューブリックと共同で書き、映画公開…

ついに、北極から氷が消滅!

北極点の氷 初の消滅へ この新聞記事は3月31日の日経のもの。科学のページなので見落とした人も多かろうと、わくわく亭が UPした。 氷に被われた北極海と、徒歩で北極点に到達する冒険者が世界的なニュースになった、あの白い悪魔の北極から、今年の夏…

マジック・アイ

只今、この飛行機は○の上空を通過中で~す。 マドから下界をごらんください。 ○が見えますでしょうか? (ワニブックス、1993年)

なぜ日銀総裁がきまらないか?

“日銀総裁がいまだに決まらないのは、福田首相と民主党党首小沢一郎氏との共同作戦である” これは、さる筋(と言っても、引っ掻くサルではありません)さる筋より、わくわく亭に届いた「極秘情報」です。 なぜ福田首相は、とうてい民主党側が受け容れることが…

ツムラのキリン

JR東京駅の八重洲口からまっすぐ東へ延びる八重洲通りと、日本橋通りが交叉する地点の角に、この金属製のキリンは立っている。四つ角の別の一つがブリジストン美術館があるブリジストンビル。 このキリンは旧社名を津村順天堂といった現ツムラ社が、目抜き…

斉藤美奈子って面白い

斉藤美奈子さんは文芸評論家です。「面白い」からって、お笑いタレントではありません。 はじめ『文壇アイドル論』で彼女の文体に接触して「びっくらギョウテン」コイてから、別の本を見つけては読んで、また「びっくら」コイています。 彼女が新潟出身だか…