漫画「桜の森の満開の下」

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桜の森の満開の下」といえば坂口安吾の小説である。

それを近藤ようこが漫画にした。元は小学館から出版されていたものを、

今月岩波現代文庫から再出版されたのを、新聞広告でみつけたので駅前の

ジュンク堂まで行って買ってきた。一緒に「夜長姫と耳男」も買った。

安吾の寓話スタイルの小説なので、いまでも若い読者に人気の両作品であるが、

中世の説教節を漫画にして実績のある近藤ようこなので、ためらうことなく買いに行ったのである。

まず「桜の森の満開の下」を読んだ。

近藤ようこ岩波書店から漱石の「夢十夜」を漫画にして、今年1月に出している。

それもとてもいい漫画作品だったが、これもいい。

漫画は小説原作を、いかに省略化するかで評価が決まると思うが、見事な「省略」の技量だと

思う。「夜長姫と耳男」は明日読むことにする。楽しみである。