アニメ「君の名は」のリピーター

イメージ 1

アニメ「君の名は。」が記録的なヒットになっている。

観客の特徴として、繰り返し観に行く若者のリピーターが多いことだそうだ。

2回観た、3回観たどころか、5回観たというファンだっている。


わくわく亭は10月に沖縄で、6歳になったばかりの双子の孫娘たちと、このアニメを観てきた。

ところが映画の終盤クライマックスで、トイレが我慢できなくなって席を立った。ほんの4-5分

のことながら、肝心の場面を見逃したのだ。それは糸守町に隕石が落ちる直前のシーンだった。

トイレから席に戻ると、物語は隕石落下から8年後の東京に場面は変わり、ラストに主人公の

瀧くんと三葉は奇跡的に再会する。

隕石により糸守町は破壊されたのだが、住民たちに一人の犠牲者もなかった。


だが、物語の前半で、まだ高校生だった瀧くんは、少女の三葉をたずねて糸守町へ行ったとき、

住民500人が隕石で死亡し、その犠牲者名簿の中に三葉の名前をみつけているのだ。

それは夢ではなかったはずだ。

なぜ住民の犠牲はなかったと報じている新聞を、あれから8年後に瀧くんは読んでいるのか。

そして二人は再会できた…。


わくわく亭がトイレに起った数分間に、その疑問の答えはあるのだろうか。

それが気になっていた。


今週、月曜日、大泉のシネコン「T-ジョイ」へ行った。

君の名は。」のリピーターになったのである。

そして、物語の中間あたりで、瀧くんが3年前に隕石落下のあった場所で、三葉が作った

口噛み酒を飲んだときに、時間がさかのぼり、隕石落下直前にまで戻ったということが

わかった。瀧少年と少女三葉の純愛関係が世界の歴史まで変えてしまったということ。

こしたファンタジーを「セカイ系」というらしい。


隕石は美しい流星となって地上に降り注ぎ、糸守町にも落ちたが、住民たちは避難していて

助かった。それから5年後に、若者になった瀧くんと美しく成人した三葉は東京の

石段道で声をかけあって再会。そこで「君の名は?」と訊ね合う。


ところが、である。

わくわく亭は隕石が糸守に落下した直後まで見とどけたので、沖縄で見落とした場面は

見たことになるのだが、そこでまたトイレが我慢できなくなった。

トイレから戻ると、主人公の二人が石段の上と下とで出会うラストシーンだった。


ああ、わくわく亭も老いたり。映画上映前にトイレに行っておいたのに、またしても

途中で中座することに。2時間がもたなくなったとは。とほほ、であります。


すっきりと全編を見るためには、もう一度映画館に行くしかないが。

こうして、われもまた「リピーター」の仲間に加わっているのであります。