尾道図書館の略史

尾道市立図書館は、現在中央図書館という名前で尾道市東久保町4番1号の地にある。

そこはそれ以前には市民病院が建っていた場所である。

尾道市立中央図書館が公開している資料では、図書館の沿革が次のように記されている。

明治39 (1906)年 8月5日 尾道図書館を久保町(久保町勧商場内)元玉成館跡に

開館する。

久保の勧商場とあるのは、江戸時代に脇本陣があった場所で、明治になって勧商場という

マーケットになった。そこにあった私塾の建物を利用して図書館が開設されたもの。現在の住所

表記では久保二丁目11番地のあたりである。


大正4 (1915)年 3月14日 尾道市尾道図書館を久保町265番地2に開館する。


防地口にあった映画館太陽館(久保町261番地)から西に2軒目に、小さな木造2階屋の

図書館が出来た。わくわく亭が戦後小学生の頃通ったことがある図書館はそこだった。

大正13年の地図に太陽館と接してその図書館が描かれている。

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小説「アイスキャンデー屋の二階」に書かれた図書館もそこだった。

図書館跡には現在久山内科医院がある。

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昭和36 (1961)年 4月20日 尾道市久保町360番地に新館を開館する。

久保八幡宮の北側に新築された。わくわく亭は大学生として関西に暮らしていたから、この

図書館を利用したことがない。

昭和37年発行の地図を見る。

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現在の地図をGoogleで見ると、図書館の跡地は八幡宮裏の空き地となっているようだ。