赤とんぼ荘で「酩酊船」の最後の合評会があった。
翌日藤井さんのお薦めもあって、藤岡さんの運転する車で、国の
重要文化財に指定されている
永富家を見学に行く。
永富家は17世紀の初めころから栄えた大地主であり代々庄屋をつとめていた。
主屋は文政2年~5年の建造。
長屋門は文化5年の建築である。敷地は936坪、建物の合計は
313坪。主屋だけで153坪ある。
長屋門の隣りに供侍部屋がある。
龍野藩の重役たちが永富家に借金の交渉にやってきたときなど、
お供の侍たちが休んでいた部屋なのだろう。
もちろん実物ではない、レプリカだろう。抱一は絵画、
俳諧、
狂歌などで知られる風流人だが、
姫路藩の藩侯の
実弟でもあったから、姫路から近い龍野の庄屋に抱一の短冊があっても奇異では
あるまい。