近藤誠さんに菊池寛賞
『患者よ、がんと闘うな』で有名な放射線科医師の近藤誠さんの名前があった。
受賞理由は次の通り。
定年をむかえる。がんの手術の多くが不要なこと、抗がん剤は固形がんには効かないこと、
がんは早期発見するより気付かない方が長生きできる、などと主張してきた医師だから、
ただの講師の身分のままに置かれた。
しかし、凡百のがんの専門医師より、その功績は大である、とわくわく亭は信じる。
わくわく亭は写真のように、近藤さんの本の熱烈なファンであり、信者である。
近著の、中村仁一医師との対談である、『どうせ死ぬなら「がん」がいい』から、いくつか
抜き書きしてみよう。
がんの不安、恐怖から、日本人を解放してくれる名医が近藤誠だとわかるだろう。
○不必要な手術をしたり、抗がん剤治療をするから、苦しい死、悲惨な死になる。
○がんは放置すると少しずつ体力が衰えて、痛んだり苦しんだりしないで、枯れて眠るような
自然な死をむかえる。
○がんの9割は「末期発見・治療断念」「放置」が最も望ましい。
○症状がなく健康なら、がんを発見するための検査、検診は避けた方がいい。
たとえば50歳を超えた男性の2人に1人は、死後解剖すれば前立腺がんが見つかる。けれども
それは放っておいても大きくならない「潜在がん」です。
○がんは自覚症状が出てから医者にかかれば十分です。決してあわてて治療を受けてはいけません。
○胃がんの場合、ほかの臓器に転移している本物のがんなら、胃を全部取っても治らないから、
痛い思いをするだけ損です。転移しない「がんもどき」なら無治療で様子をみる。
治療を始めてすぐに亡くなった。(がんで死んだのではなくて、抗がん剤で死んだ)
○がんとは老化だから高齢者が検診をうけたら、がんがみつかるのはあたりまえ。
がん検診は受けるひつようがない。
○「がん保険」は保険会社のドル箱。日本では健康保険で十分。
○がんは手術すると痛みが出るのです。
などなど、現代の医学では転移性の本物のがんの治療法はない。ほとんどは転移しない「がんもどき」
だから、放置しても命にかかわることはない。それを本物のがんとして医者は手術したり、抗がん剤
治療をするから患者は数ヶ月で死んでしまう。
がんと気付かずにがんで死ぬのがいい。
こうした主張をつづけてきた近藤誠さんに菊池寛賞がおくられた。
近藤さんおめでとう。