読書は経済成長をさまたげる?

ある経済アナリストがこんな説を述べていた。

日本は失われた20年といわれるほどに長期間の経済低成長に悩まされている。

いま、アメリカもヨーロッパも経済の停滞に苦しんでいる。

経済学者は、経済成長にとって、人口の増加と生産性の上昇が必要だという。

たとえ人口が増加しなくても、国民の生産性が高くなれば経済の成長は可能だと。



生産性を上げようとやっきになっている社会では、衰頽するものがある。

読書、映画、テレビ、ドライブなどは消費者が年々離れる傾向がみられる。

それらを楽しんでいるとき、人は同時に他のことができない。それにかかりっきりになる。

ラジオなら聞きながら、料理をしたり、掃除をしたり、帳簿をつけたりできるが、

読書や映画では、同時に他のことはやりにくい。

のんびりした時代であれば、時間を分割して読書したり、映画館で坐って居ることができたが、

効率と、生産性を要求する社会になると、同時に二つ以上のことができるものが

消費者に支持される。

スマートフォンの成功はその一例だという。



本が売れない、映画館の入場者は減少したまま、テレビから若者は離れてしまう。

これらの現象は、経済の効率や生産性の向上への消費者意識が関係していると、仰るのだろうか。

いまもって、だらだらと横になって本を読み、テレビで深夜映画を長時間観ている

わくわく亭は日本の低成長を助長していることになる。