若い創業者

わくわく亭はモバゲーもグリーもやってみたことはありません。

モバゲーの会社が横浜ベイスター球団のオーナーになったことやケータイ用ゲームで

急成長する株式上場会社であることは知っています。

グリー(GREE)がおなじようなビジネスモデルで成功した会社であることや

モバゲーの会社をゲームソフト会社の囲い込みで訴訟を起こしていることも知っています。

しかし、どんな会社なのか、内容については何も知りません。


12月7日、GREEが新聞の1ページを使って広告を出したのを読みました。

写真の無い、文章だけの広告で、ゲーム会社としては「異例」と思われました。

「創業から7年」を記念して社長の田中良和さんの創業についての心境を述べたものですが、

面白いと思いながら読みました。


田中さんは1977年の生まれだそうで、いま34歳という若い経営者です。

創業7年だとすると、27歳で創業。そして株式上場会社です。

彼が中学生、高校生のころ、日本の成長期が終わって、成長の体験がなく縮小する日本しか

知らない環境ですごします。「努力しても意味がない、いかに楽に過ごすかが全て。どうせ

何も変わらないから、頑張るだけ馬鹿らしい。悲観的なシニカルであることが賢いことで、

建設的で前向きであることが愚かであるような」社会の雰囲気の中で暮らしていた。


それがアメリカのシリコンバレーに行き、インターネットに出会って人生が変わった、と言う。

「僕たちも、挫けそうな絶望しそうな状況や先の見えない中で過ごす日々でも、未来や

希望を完全に失うことはありませんでした。新しいことに挑戦すれば、何もしない人の、

何倍も多くの失敗を重ねます。他の人とは違うことをやれば孤独になりますし、他の人には

馬鹿だ無駄だと、絶対に成功しないと毎日のように言われるのです」

それでもやり続ける誰かだけが、新しい何かを生み出してきた。

田中さんの生み出したものについては、知りませんが、ここに述べられている「創る」

苦しみの過程と、「それみたことか」と嘲笑しようと待ち構える世間、それらを乗り越える

ひたむきなインターネットへの信念には共感します。


そうして、Youtube,Amazon,facebook,Google,iPod,iPhoneなどが生まれたのです。

日本でも、若いIT関連の創業者が、続々と株式上場を果たすようになっています。

日本の若者たちが、敗北主義や虚無主義に陥らず、「何もしない人の、何倍も多くの失敗を重ねる」

勇気をもって、どんどんと「創る」ことに挑戦してほしいと思います。

わくわく亭だって、まだ挑戦をしていますよ。