6月4日号の
図書新聞で、「別荘橋のできごと」が取り上げられている。
評者は
志村有弘氏で、短いから全文転載させていただく。
森岡久元の短編小説「別荘橋のできごと」(酩酊船第26号)が幻想と現実のはざまを
往還する奇妙な作品。
主人公の作田は七十二歳。高血圧症のためか二度意識を失った。
タクシーに乗った時間の不可解さ。幻想の世界とはいえ、達者な文章で、
ミステリー仕立ての雰囲気もある。
作田が感じる「死の臭い」という言葉も印象的だ。
小説の主人公は72歳としたが、作者のわくわく亭はまだその年齢には達していません。
念のため。(笑)