合板・納豆・ヨーグルト

いま、ちまたに無いものは、

合板・納豆・ヨーグルト


なにか標語のようなものになった。

この3つがたしかに不足している。



昨夜のテレビ番組「報道ステーション」で、古舘伊知郎さんがこの3商品が何故不足なのか

その原因をレポートしていた。

合板、ベニヤ板であるが、東北被災地の合板工場の壊滅で、国内生産量の25%が失われた

のだそうだ。住宅建設がストップ状態で、海外からの輸入を急いでいるらしいが、おかげで

被災地の仮設住宅が資材不足でどうにもならないらしい。


納豆は意外な資材が不足のため生産が60%減となっている。

写真を見て欲しい。

イメージ 1


いまスーパーに売られている納豆は、ほとんどがこんな形状をしている。

3コないし4コのトレーが印刷されたフィルムで巻かれている。

フィルムには賞味期限が印刷されている。

このフィルムの工場が地震に被災して生産がストップしているのが原因で、

納豆そのものは十分ありながら、商品にして出荷が出来ないため、60%も生産が減少している。

なぜ?

食品衛生法なる法規によって、このフィルムに賞味期限の明記が義務付けられている。

以前、賞味期限の偽造、改竄などが大きな問題になったから、大震災が起きたからといって、

2週間で食品衛生法を変更することはできないのだろう。

パッケージを変えればいいのだろうが、それでは工場の機械を変えねばならず、

おいそれとはいかないだろう。

フィルムの生産再開を待つか、海外から類似品の輸入を待つしかないのだろう。


つぎはヨーグルトである。

イメージ 2


ヨーグルトはパッケージの不足に加えて、東北電力東京電力計画停電が生産に

ストップをかけている。

ヨーグルトは一定時間連続して発酵させる必要があるので、どこかで停電があると

製品の品質が落ちて売り物にならなくなる。

そのため各工場は大幅な生産減を強いられている。

これは、焼き入れを必要とする金属製品工場も同様で、長時間連続して焼き入れをしている

途中停電があったなら、製品は不良品になってしまう。

自動車部品の多くが影響を被っていると思われる。

要するに、計画停電がつづくかぎりヨーグルトはなかなか品不足が解消できない。


ということで、

わが家で,今月から始める予定の耐震補強工事はベニヤをはじめとする資材不足で

まだはっきりした工事スケジュールを大工が言ってこないのである。

納豆とヨーグルトは家族めいめいが、どこかで見つけてきては

「わぁ~、よかったね~」と感激している。

納豆とヨーグルトで家の中が明るくなるなんて。

「ごうはん・なっとう・よーぐると」

語呂がいい。