韓国から
写真の女性は韓国ソウルに住む李承信さんである。
彼女の母は、植民地時代の1923年に東京で生まれ、日本で短歌を学び、帰国後も
韓国の世間から批判を受けながらも、歌を詠み続けた歌人である。
李さんは、ソウルでレストランを経営しながら、自らも韓国語で歌を詠んでいる人だ。
東日本大震災による被災者の苦しみを思って、85首の短歌を詠んだ。
そのうちの20首は日本語に訳したという。
数首を朝日新聞がつたえている。
隣人の大震災に深き痛み 心かき乱れ眠れない夜 荒涼な家族と家が消えた場に 静かな涙で立ちつくす君 日本の配慮と忍耐危機の中 さらに際立つ精神の美
われわれは危難に遭ったとき、友人や知己からの支援の声に勇気づけられる。
自分が孤独ではないと知ることが力になるからだ。
これほどの大災害に遭うと、海外からの支援の声をありがたいと思う。
この国が,孤独でないと知ることで力づけられるからだ。