そんなに買ってどうするの

首都圏の食糧品が店頭から姿を消している。

パン、即席麺、レトルト食品、米、餅、ついには煎餅までも。

さっき女房に聞いた話。

どこかの店で、パンを買う人が十人行列していた。

棚にはさいごの食パンが10斤残っていた。

先頭の主婦が、「十斤全部ちょうだい」と注文した。

後に並ぶ9人から、不満の声があがるのは当然。

「こんなに順番を待っているのだから、1斤にすればどうなのか」

すると、

「金を払って買うのに、文句をいわれるスジはないでしょ」だって。

なにもかも買い込んでいる人がいる。

首都圏には通常の2倍の量が供給されているそうだが、通常の7~8倍の需要だそうだ。

パニックになりやすい首都圏の消費者。

そんなに買っても、食べきれず、腐らせて捨てるハメになりはしないのか。

海外メディアは大震災で甚大な被害を受けながら、暴動や略奪などは一切起きていない

日本人の秩序ある行動に、驚き、感動している。

国民の品性の高さが賞賛されている。

ところが、首都圏では買い占め、買い込みのパニック症状である。

お金を払って「略奪」しているとも言えるのではないか。

首都圏でも、海外メディアから賞賛されるような落ち着きのある消費行動をとりたいものである。