2011-02-13 つげ義春『リアリズムの宿』 つげ義春の部屋 駅の南側にある古書店で、この本を手にしたとき、 「これはいい本がみつかった」と喜んだ。 「リアリズムの宿」は、たしかまだ読んでいないタイトルだ。 家に帰って、本棚にあるつげ義春の本をしらべてみると、「リアリズムの宿」を はじめとして11作品はどれかの作品集に収まっている。 そうだろう、もう読んでいないつげ作品は残っていないはずなのだ。 それでも、表紙が違うと、おや,読んでない作品が入っているかな?と思わず 買ってしまう。 しかし後悔はしない。表紙も違えば、挿入されたスケッチ画も違う。 そうやって、いつまでも気にかかる作家が「つげ義春」なのである。