三宮じゅんく堂

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11月21日(日曜日)竹内和夫さんの出版記念会が神戸ラッセ・ホールで盛大に催された。

出版された本が『酩酊船 冬の海図』であるから、雑誌「酩酊船」の数少ない同人の

一人であるわくわく亭もまた、竹内さんの七光りで、まるで主賓の扱いをうけた。

二次会にわれわれ7~8人が、三宮のバーに繰り込むと、そこにはすでに、さきほどまで

一緒であった作家たちが10人ほど先着しており、20人近い作家たちの楽しい

カラオケ入りの酒宴となった。

さっそく、本日の世話人である「黄色い潜水艦」編集者の島田さんが、景気づけに一曲歌い、

ついでわくわく亭がご指名にあずかったから、森進一の「ひとり酒場で」から

スタートした。

女流作家の島京子さんは、わくわく亭の歌声がいたくお気に召したようで、ごほうびに

頬にキスをくださった。

大層な盛り上がりで、竹内さんの出版祝いは大成功だった。


竹内さん、前之園さんとわくわく亭はラッセホールに部屋をとってあった。

一度チェックインのために戻り、寝るにはまだ早すぎるので、三人で再びタクシーで

三宮のカラオケにくりだした。

竹内さんも前之園さんも次々と持ち歌をくりだして、大競演となった。

とにかく、楽しい一日だった。



翌日はラッセホール一階で、三人で朝食をとって、そのまま別れた。

わくわく亭は神戸空港から沖縄へ飛ぶ予定。

まだ時間の余裕があったから、三宮センター街を歩いた。

じゅんく堂三宮店で、ひょっとしてわくわく亭の新刊が出ているのでは、と二階の

文芸書コーナーにエスカレーターで上がった。

著者名順に見ていくと、「森茉莉」のとなりにあった。

それを見て、一安心。一階のコーヒーショップでカフェラテとカップケーキを注文して

神戸新聞を読む。

それからタクシーで神戸空港へ。

2時のANAで、沖縄へ発つ。

沖縄に住む次男のところに赤ん坊が生まれたので、そのお祝いに行くのである。

それが、女の子。

しかも、双子の女の子なのである。