すずむしを飼うことになりました
いま、夜になりますと、わくわく亭には、すずむしの声がしています。
女房がごらんのすずむしのセットを買ってきたからです。
すずむしがオス2匹、メス2匹入っており、オス、メスは仕切り板で別々になっています。
左側がオスです。
鳴くのはオスです。
メスを呼び寄せるために鳴くのですから、メスが必要です。
しかし交尾をしてしまうとオスはご用済みで、メスに食べられてしまうそうです。
そうなると、リ~ン、リ~ンというすだく声が聞こえなくなってしまうので、こうして
町の銭湯のように、オスとメスの間が透明の板で仕切られているのでしょう。
オスにとって、メスは見えていながら、交尾は出来ず、ひたすらリ~ン、リ~ン
と鳴くばかり。
虫もつらいですね。
この飼育セットを女房が買ってきたのには、理由があります。
ご近所にすずむしを飼っている人がおりまして、2000匹ほど生まれたので、
少しあげると言われたもので、それが来る前に、飼育の勉強をしておこうと
女房はセットを買ってきて準備をしていたのです。
夜になると、よく鳴きます。
おや、今夜は鳴かないな、と思っていると、深夜の2時ころから未明まで
リンリンと、羽を立てて、こすり合わすようにして、鳴きます。
さて、いよいよ約束のすずむしの群れが届きました。
まあ、その数のすごいこと。
まだ子供のすずむしですが、50~60匹はいます。
これがすべて成虫にまで育ちはしないでしょうが、
いまの2匹のオスでも十分に、風流なすだきを楽しんでいるので、
これらが一斉に鳴き出せば、近所迷惑になりはすまいかと、
わくわく亭はいまから余計な心配をしています。
そうして、早々と、
「すずむしの飼育は、もらってきた、おまえさんの責任だからね」と
女房に念をおしているのです。