手作りのカード
手作りの花のカードと七夕の短冊を、友人の鎌倉夫人からいただいた。
『別冊関学文芸』を送ったところ、拙作の「十八歳の旅日記」への感想に
そえて鎌倉のクッキーと写真の品々がお礼として届いた。
彼女は、自分で撮った写真を使ってグリーティング・カードをつくる。
色紙を切って短冊をつくる。
いまどき、なんともゆかしい趣味の持ち主である。
きれいだなぁと、眺めているばかりじゃなくて、折角戴いた短冊に、
願い事を書くとしよう。
ちょうどいま、1640年の中国を舞台にした小説を書いている。
そこに紅箋(こうせん=紅い短冊)に好きな女に会えますようにと願い事を書く
場面がある。七夕ではないが、ちょっと粋な場面なのである。