アメリカのタブー
ガザ地区へいかなる非道な「過剰防衛」を行おうとも、
襲撃され少なくとも9人が死亡した事件でも、
アメリカ政府は型どおりの「遺憾の意」を表明するにとどめて、真の非難声明は出さない。
イスラエル非難は「タブー」なのである。
ので、興味がある方は↓をご覧下さい。
いい」との発言でUPI記者の引退に追い込まれた。
つまり、「イスラエル非難」というタブーにふれたためである。
時事通信の報道を引用する。
時事ドットコム 【ワシントン時事】1960年代のジョン・F・ケネディから歴代大統領を取材してきた ホワイトハウスの最長老記者ヘレン・トーマスさん(89)が7日、引退した。 トーマスさんは、ユダヤ人がパレスチナを去り、ドイツやポーランド、米国に帰るべきだとコメントし、 批判の集中砲火を浴びていた。 トーマスさんは5月27日にホワイトハウスでのイベントで、インターネットのウェブサイト を運営するユダヤ教ラビからコメントを求められ、「(イスラエルは)パレスチナから出て行くべきだ」 と言明。 「パレスチナは彼ら(パレスチナ人)の土地だ」などと指摘し、ユダヤ人はドイツやポーランドなどに移 住すべきだと述べた。 この映像がネット上で広まり、激しい批判が噴出。 トーマスさんは今月4日、自身のウェブサイトで謝罪したが、トーマスさんの解雇を求める声が高まって いた。 引退はトーマスさんがコラムニストとして契約していたメディア企業ハーストが7日、発表した。 トーマスさんは、ケンタッキー州でレバノン系移民の両親の下に生まれた。 43年にUPI通信に入社。60年11月のケネディ大統領当選からホワイトハウスを担当し、 歴代大統領や報道官に鋭い質問を浴びせてきた。2000年にコラムニストとなった後も、 会見室最前列中央の「指定席」を与えられていたが、 自らの失言で半世紀にわたるホワイトハウス詰め記者生活に幕を引くこととなった。
相手がユダヤのウエブサイトだっただけに、つい本音がでてしまったということだろう。
すぐに発言の映像がYOUTUBEで流された。
ユダヤ人団体の名誉棄損防止同盟(ADL)が非難声明を出し、マスコミ、大統領府へ
圧力を掛ける。
マスコミはイスラエルの圧力にとことん弱いと来ているから、非難の嵐が起きる。
彼女を雇っているメディア大手ハースト・コーポレーションに対して同氏を辞めさせるように
トーマス氏批判に加わった。 またブッシュ前大統領時代の報道官だったアリ・フライシャー氏も
6日にCNNに寄せたコメントで「ハーストは適切な措置を取り、ヘレンを辞めさせるべきだ」と
主張。ハースト社としてはエレンさんをクビにするしかなくなった。
そこで、エレンさんの「引退」声明が出されたのである。
かくのとおり。
彼女は並の記者ではない。
これまでにたくさんの受賞歴もある。
1976年11月 - World Almanacにより「アメリカで最も影響力を持つ女性25人」の称号を得る。
1986年 - ミシガン女性殿堂に入る。
1989年 - ミズーリ州ジャーナリズムスクールより"Missouri Honor Medal for
Distinguished Service in Journalism"を授与される。
Distinguished Service in Journalism"を授与される。
1989年 - "International Women's Media Foundation Lifetime Achievement Award"を受賞する。
2003年 - 全米婦人機構より"Intrepid Award"を受賞する。
2006年5月25日 - ミシガン名声の歩道に加わる。
2007年5月20日 - ジャーナリストにおけるジェンダー差別を克服した功績によりシエナ大学より
名誉学位を授与される。
名誉学位を授与される。
彼女のジャーナリスト精神についてのインタビューがある。
質問者:ジャーナリズムが良くなるのを妨げている障害はいったいなんでしょうか? ヘレン:恐怖です。そして勇気が足りないことです。 仕事を失いたくない。 多分いくつかの企業のトップの人たちは仕事に執着しているみたいです。 家族を養わなければいけないし子供を学校に通わせなければいけない。 そこには金銭的な問題もありますし、様々な事情があると思います。 そして何人かのレポーターは愛国心が必要となる今の状況では不快な 質問をするべきではないと考えているようです。 しかし、私たちの仕事は真実を見つけることです。 それ以外の仕事は他に無いと言っても良いでしょう。