すてきなプレゼント

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これは手作りと言っていいほどシンプルな本です。

鎌倉山にお住まいのM夫人から送られてきたもので、

ルーシー・ハミルトンの短編小説を、彼女が翻訳して製本した40ページの本なのです。

タイトルは『引越しは楽しい』です。

著者について僕は何も知りませんが、ウイットのきいた、ミステリー風の

かわいらしい短編小説です。

M夫人のお孫さんが今春高校生になったので、そのプレゼントの一つにと

こしらえた本だそうです。

その一冊をわくわく亭にも贈ってくださいました。

M夫人は大学の専攻が英文学科で、英語が堪能だったから、こんなこともお手の物なのでしょう。

わくわく亭も彼女と一緒の教室にいたことはいたのですが、英語の成績はXXでしたから、

家族へプレゼントするために、本を自分で翻訳してつくるなどという高級な真似はできません。

いかにも鎌倉夫人らしい、ハイセンスなプレゼントじゃないですか。