伊藤順三(3)

「満鉄ポスター展」から伊藤順三の作品を紹介している。

3点を合わせて展示する。

「高脚踊り」

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「仮面踊り」

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満州上流夫人」

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伊藤順三は明治23年(1890)に生まれ、昭和14年(1939)に49歳で没している。

上野にあった「小河屋」という呉服店の息子だったそうである。

東京芸術大学の前身である東京美術専門学校を卒業する。

大正9年(1920)に普門暁が主催する「未来派美術協会」に参加。

大正半ばから満州に渡り、満鉄に嘱託として在籍。昭和14年に没するまで、

主として満州風俗を題材にしたポスターを製作した。

彼を知る人の証言によると、「伊藤は「自ら『大陸派』を任じ、日本国内の観光ポスターとは

異なるスケールの大きい、平明でわかりやすい《悠久の大陸》を象徴する、ロマンチックな

写真主義を目標に掲げていた」という。

伊藤順三の没後、家族は日本に帰国し、池袋に住んだということである。

順三の墓は千駄木の宗禅寺にあるという。