青林工藝舎

青林工藝舎は「ガロ」の青林堂から独立した手塚能理子(1955年~)さんが1997年に

設立したマンガ出版社である。

青林堂は休眠状態であるし、「ガロ」は休刊したままで、廃刊にひとしい。

したがって、「ガロ」に寄稿していたマンガ家たちと「ガロ」のマンガ文化の流れを引き継いで

活動しているのが青林工藝舎であり、「ガロ」に代わるマンガ雑誌が「アックス」である。


青林工藝舎には、わくわく亭が注目している3人のマンガ作家がいる。


一人は山田花子さん(24才の若さで自殺している)。これから読むつもり。


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次は近藤ようこさん。(1957年~)新潟出身で國學院大學文学部の卒業。大学では民俗学を学び、

國學院といえばこの人、折口信夫の著作を読んだという彼女の中世に題材をとった作品は評価が

高いし、現代ものも次々と映画化されているくらい支持されている。


まだ読んだ作品は『鬼にもらった女』だけであるが、「今昔物語」などから材を得て

どれも女性の情念の普遍性を描いて巧みである。

そして、いま一人が、まだ若い作家、あるいは多才な映像作家の近藤聡乃(こんどう あきの)さん。


近藤聡乃さん(1980年~)の『はこには虫』と『いつものはなし』については稿を改める。

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