「恋ヶ窪」のカバー
小説集『恋ヶ窪』のカバーが送られてきました。
収録作品は3篇です。
恋ヶ窪(こいがくぼ)
神楽坂百草会(かぐらざかもぐさかい)
鹿児島おはら祭り
帯には、次のようなコピーが書かれることになりますから、それから表題になった
小説「恋ヶ窪」の内容を想像なさってください。
ちょっとレトロなコピーですが、3篇ともに現代小説です。
好きといわずに、好きでいる。 惚れたといわずに、惚れている。 ふたりの出逢いが恋ヶ窪。 はじめから、そんな覚悟の恋だから、 この切なさが味なもの。
装丁は女流装丁家の上野かおるさん。
その1.は朝顔のつぼみ。
その2.は表に朝顔のつぼみ、裏に開いた花を配したデザイン。
その3.は晩秋から冬にかけての木立と細道。
上野かおるさんのコメントがあります。
《1.と2.は「恋ヶ窪」の本文中に歌舞伎の「朝顔日記」が重要なポイントになっていることから
朝顔をイメージしたイラストにしてある》ということ。
《3.は「中年の男女の抑制のきいた恋」のイメージから、若者の恋のように夏の暑いイメージ
ではなく、中年の冬を意識させる年齢に近いが、なお暖かみのあるような恋というイメージでしょうか。
そのため、イラストは冬の並木道ではあっても、寂しいイメージになりすぎないよう、
暖色を用い暖かみも感じられるよう意識しました》ということです。
さて、
どれがお好きか、ご意見を聞かせて下さい。