《男たちの大和》の村上典吏子さん

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尾道サポーターの会で、村上典吏子(むらかみのりこ)さんに会いました。

村上さんは映画企画製作のプロデューサーです。

近年の仕事といえば、《男たちの大和》です。

原作は辺見じゅんさんで、角川春樹さんのお姉さん。

村上さんは原作が出版されてから、10年間映画化をしたいと企画を温めてきたそうだ。

なにしろ膨大な製作費用がかかる戦争映画です。大和のセットを作るだけでもべらぼうに

お金がかかる。

製作者は角川春樹となっているけれど、『男たちの大和/YAMATO』製作委員会というのが

製作の主体で、それはつぎのような映画、マスコミ各社からの共同出資からなっている。





男たちの大和』の製作費は25億円だった。このお金を集めるのが製作プロデューサー

としての主たる仕事とか。どんなに大変か、分かろうというもの。

25億円!

各方面に出資を募り、監督をきめ、シナリオをつくり、と製作プロデューサーの仕事は

映画製作のきつい裏方しごとばかり。

熱い情熱を持ったすぐれたプロデューサーがいなければ、すぐれた映画は生まれない。

村上典吏子さんの映画にかける情熱の高い温度は、この映画の完成と成功で実証されました。

彼女は渡辺プロダクションの「カルチャークラブメンバー」所属となっているので、そのHP

から彼女のキャリアを引用します。

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村上典吏子(むらかみ のりこ)

上智大学卒。慶應義塾大学修士課程(単位満了)。
喜八プロダクションに参加。岡本喜八監督「大誘拐」、浅井慎平監督「キッドナップ・ブルース」ほかの製作に携わる。

映画は、東映宣伝部で、「わが愛の譜 滝廉太郎物語」(澤井信一郎監督)、「極道の妻たち 惚れたら地獄」(降幡康男監督)、「首領を殺った男」(中島貞夫監督)、「愛の新世界」(高橋伴明監督)、「きけ、わだつみの声」「霧の子午線」(出目昌伸監督)ほかを担当。

その後も宣伝プロデューサーとして「時をかける少女」(角川春樹監督)、「梟の城」「スパイ・ゾルゲ」(篠田正浩監督)等を手がける。

近年は、東京国際映画祭「ニッポン・シネマ・クラシック」部門の企画プロデューサー、映画「男たちの大和」(佐藤純彌監督)の企画製作プロデューサー。

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なぜ鎌倉に生まれて、いまも鎌倉に住む村上さんが、尾道サポーターの会に参加しているのか。

彼女の先祖は因島に根拠地をもっていた、古くは源平の合戦にも参加した村上水軍をひきいた

村上家で,彼女は23代目当主にあたるのだそうです。

因島は町村合併によって、いまは尾道市となりました。

男たちの大和』では実物大の戦艦大和のセットが尾道向島にある造船所に建設されましたから、

村上さんと尾道との縁が深くなったということのようです。


わくわく亭は会で宣伝していました『尾道物語・幻想篇』を署名してプレゼントしました。

「僕の尾道小説が映画にならないかなあ、と夢を見ているのですが」というと、

「読ませていただきます。ご一緒に映画をつくりましょう」とうれしい外交辞令をいただく。

翌朝、村上さんから昨夜のうちにメールをもらっていたのに気がついた。

映画プロデューサーは、どんな種類の人脈もおろそかにはなさらぬものらしい。

彼女のメールがまたうれしい内容ときています。

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本日の「尾道サポーター会」では、お目にかかれて嬉しゅうございました。
また、御著書を有難うございました。
恐縮に存じます。
楽しみに拝読させていただきます。
どうぞ、直木賞を狙って、書き続けてくださいませ。


また次にお目にかかれる機会を楽しみにしております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

猛暑の毎日、おからだ、くれぐれもお大事にあそばしますよう。