辰巳ヨシヒロ
2009年度手塚治虫文化賞大賞を受賞したのは
辰巳ヨシヒロさんの自伝的なマンガ『劇画漂流』だった。
小学館や講談社、角川書店といったマンガの大手からの出版ではなくて、
青林工藝舎という地味な出版社から出ている。
上巻が422ページ、下巻が407ページという大作である。
値段が上下巻ともに1600円プラス消費税だから、子供のお小遣いでは買いにくい
本である。
辰巳ヨシヒロを若い世代の読者は、その名前に馴染みがないだろうが、
昭和30年代に全国で圧倒的な支持を得ていた貸本漫画で代表的な若手作家の一人だったのだ。
彼が終戦後の大阪で漫画投稿の少年からスタートし、貸本漫画の黎明期から全盛期、そして
衰退までを、手塚治虫をはじめとするたくさんの同世代の漫画家たちを実名で
登場させながら綴った日本のマンガ現代史なのである。
読み応えのある力作である。
上下で3200円は、それだけの価値のあるマンガ作品である。
辰巳ヨシヒロさんの自伝的なマンガ『劇画漂流』だった。
小学館や講談社、角川書店といったマンガの大手からの出版ではなくて、
青林工藝舎という地味な出版社から出ている。
上巻が422ページ、下巻が407ページという大作である。
値段が上下巻ともに1600円プラス消費税だから、子供のお小遣いでは買いにくい
本である。
辰巳ヨシヒロを若い世代の読者は、その名前に馴染みがないだろうが、
昭和30年代に全国で圧倒的な支持を得ていた貸本漫画で代表的な若手作家の一人だったのだ。
彼が終戦後の大阪で漫画投稿の少年からスタートし、貸本漫画の黎明期から全盛期、そして
衰退までを、手塚治虫をはじめとするたくさんの同世代の漫画家たちを実名で
登場させながら綴った日本のマンガ現代史なのである。
読み応えのある力作である。
上下で3200円は、それだけの価値のあるマンガ作品である。