本屋大賞受賞の湊かなえさん
本名は松浦美苗。1973年生まれの36歳。
07年にその第一章「聖職者」で「小説推理新人賞」を受賞。
第3章までが「小説推理」に連載された。
それをさらに書き継いで「告白」にして、作家デビューをはたす。
それが、いきなり「本屋大賞」受賞となった。
わくわく亭は、何もしらなかったのであるが、昨年末に弓場敏嗣さんからメールで
弓場さんの書評の一部を引用すると、
《1つの事件を異なる視点で捉え、記述を反芻することで、読むものに情景を印象づける
ことに成功している。例えば、娘殺害の場面は、異なる語り手によって繰り返される。
第1章の文章には硬さが感じられるが、後に行くほど文章は走る。
桐野夏生風の怪しげな世界を描くことに成功している。
日本が誇る女流ミステリ作家の系譜につながる、期待の新人の登場である》
とあって、大いに期待されている。