なぜイカは1杯、2杯なんだろう?

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ふと見れば、キッチンの冷蔵庫のドアに、このチラシがマグネットで張ってある。

駅前にある自然食品の店のチラシです。

するめいか 1パイ(約200g) 262円。

値段が安いのか、どうなのかは、わくわく亭には判断つきません。

そんなことではなくて、なぜイカを数えるのに「杯(はい)」をつかうのだろう、というのが関心事。

さっそく虎の巻をめくってみます。

『数え方辞典』(飯田朝子著)小学館、2004年発行。

これ、とっても便利な辞典です。

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イカ(烏賊)とカニ(蟹)は生きている時には、「1匹」と数える。

ひとたび商品となって市場にでると「1杯」と数えられる。

なぜ「杯」なのか。

優勝カップの形を思い浮かべればわかりやすいが、漢字の「杯」は胴が丸く、

中に水などを注ぎ込める甕型容器を表している。

イカの胴体もイカ飯、イカ徳利にできる形をしており、漢字の「杯」のイメージに

ぴったりするので「1杯」と数えるようになったもの。

タコ(蛸)もイカにならって「1杯」と数えるようになったらしい。

カニ(蟹)は甲羅が丸くて容器の形をしているので、「1杯」と数える。

商品になっても「1匹」と数えることはできるが、その場合は、活きの良さ、

まるで生きているような新鮮さがある場合に限られる。

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なるほど、イカを逆さにしてみると、カップの形です。

それで「杯」なんだね。

カニは、平べったいから、カップのイメージより、三三九度のさかずきのイメージがある。

それもまた漢字では「杯」「盃」です。

老婆心ながら、乾燥させたスルメは「一枚」と数えますよ。

ただし、スルメも枚数がたくさんだと、「いっぱい」といいますからね。

おもしろいですね。(笑)