「踏襲」と書いて「ふしゅう」と読むか?

イメージ 1


社会党自民党の連立内閣の首相だった村山さんがアジア歴訪で、日本の戦争責任を認めて謝罪した

スピーチを、その後の歴代首相は「村山談話」の内容を踏襲すると発言することによって、自らの

外交姿勢を明らかにしてきた。

われらのアソー首相も又、「村山談話」を「踏襲する」と公式見解を出している。

ところが、マスコミとの会見場では、「村山談話をふしゅうする」とたびたび発言してきた。

アソーさんは「踏襲」を「ふしゅう」と記憶違いしてきたものらしい。

われわれにもあることで、中学時代に間違った漢字の読み方を覚えてしまうと、いい歳になっても、うっかり誤った読み方をしてしまうことがある。

しかし、日本の総理大臣が、われわれとおなじ誤りをマスコミ相手にやっては困るよ。

意地悪い記者が、毎日のぶらさがり会見で、こう質問した。

「総理、踏襲をふしゅうと読むのは誤りではないですか」

「まあ、単なる読み間違い、もしくは勘違い、はい」と切って捨てた。

かなり、頭にきたことだろう。(すぐにホテルのバーへ酒飲みに走ったかして)

ところが、また今朝の新聞には、別の「勘違い」が報道されている。

母校学習院でのあいさつで、中国四川省での大震災から半年であることにふれて、

「みぞうゆうの自然災害というものを乗り越えて…」とやったのを、

「未曾有」と書いて「みぞう」と読むと新聞は解説する。

さらに、日中交流について

「一年のうちにこれだけ煩雑に両首脳が往来したのは…」

というスピーチのくだりをつかまえて、

「煩雑」ではなくて「頻繁」でしょう、と切り込まれている。

学習院の秀才がこんなミスの連発をするはずがないので、アソーさんは原稿をしっかり読まないで

どんどんしゃべるオッチョコチョイというか軽率なところがあるのだろう。

それに、なにより新聞記者たちに嫌われているにちがいない。

だからといって、われわれの首相が「ふしゅう」では困るよ。

アソーさん、マンガもいいけれど、漢字がたくさんつかわれた本も読んでくださいね。