岡崎京子デビュー25周年

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あるブログ記事で教えられて、女性マンガ雑誌フィールヤング』8月号を買いました。

この雑誌は祥伝社から発行されいる月刊誌で、岡崎京子さんの『エンド・オブ・ザ・ワールド』が初めて

掲載された雑誌であるし、『ヘルタースケルター』はこの祥伝社からの出版だった。

わくわく亭は女性マンガ雑誌を買ったのは、生まれて初めてのことです。

一昨日ローソンに行ってみたが、置いてなかった。

昨日の朝、大泉学園駅前の書店に寄ってみたら、ありました。

欲しかったのは、雑誌ではなくて、別冊付録の「岡崎京子デビュー25周年記念読本」だった。

雑誌は立ち読みできないようにラップしてある。

女店員に訊ねた。

「これに付録がついているはずだけど、どこについてるんだろう」

彼女は黙って、ラップを破り捨てて、ページのあいだに挟んである付録を取り出してみせました。

小さく、薄っぺら(30ページ)な冊子です。

「あっ、こんなに薄っぺらな付録か」

ラップしてあると、挟んであるのが分からないほど薄い付録だった。

「どうなさいますか?」と彼女が訊いた。

このおじさんが、なにを間違って女性マンガ誌を買うのだろう、と怪訝に思ったかも知れないな。

「買うよ」

売り切れたなら、二度とお目に掛かることはないでしょうから。


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付録には1988年掲載の「毎日がクリスマスだったら…」という短編が単行本未収作ということで

再掲載されている。同じ男に捨てられた2人の女の子が、クリスマスの夜出会い、第3の彼女と

デートしている彼に、夜道でシャンパンを浴びせかけて、ささやかな復讐をするというお話。


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もう新作を描くことはないだろうが、デビュー25周年を祝って、彼女のファンたち12人から、

激励のメッセージが寄せられている。

かれら12人が“これがオススメ”とする作品を紹介しておこう。


よしもとばなな(作家)      「愛の生活」「東京ガールズブラボー

やまだないと(マンガ家)     「愛の生活」「ハッピィ・ハウス」

魚喃キリコ(マンガ家)       「PINK」

山本直樹(マンガ家)        「私は貴兄のオモチャなの」

手塚眞ヴィジュアリスト)    「退屈が大好き」

古屋兎丸(マンガ家)       「リバーズ・エッジ

辻村深月(作家)         「リバーズ・エッジ」「水の中の小さな太陽」
                 「ヘルタースケルター

香山りか(精神科医・評論家)   「リバーズ・エッジ

冬野さほ(マンガ家)       「ハッピィ・ハウス」「ヘルタースケルター


マット・ソーン(米国マンガ研究家)「ヘルタースケルター」「リバーズ・エッジ」「危険な二人」
                 「PINK」「ROCK」

桜沢エリカ(マンガ家)      「ハワイ・アラスカ」


この記念読本の最後には、岡崎さんの家族を代表して 弟である岡崎忠さんからの

「謝辞」が付されている。


“…今でも岡崎は元気に家族と暮らしております。

 新しい作品を手がけるのは困難な事かもしれませんが、事故からだいぶ時間(10年)が

 経過しているにもかかわらず、このような記念読本を出して頂き、岡崎京子という人物が

 いかに偉大な作家であるかを再認識する次第であります…”