岡崎京子デビュー25周年
わくわく亭は女性マンガ雑誌を買ったのは、生まれて初めてのことです。
一昨日ローソンに行ってみたが、置いてなかった。
昨日の朝、大泉学園駅前の書店に寄ってみたら、ありました。
欲しかったのは、雑誌ではなくて、別冊付録の「岡崎京子デビュー25周年記念読本」だった。
雑誌は立ち読みできないようにラップしてある。
女店員に訊ねた。
「これに付録がついているはずだけど、どこについてるんだろう」
彼女は黙って、ラップを破り捨てて、ページのあいだに挟んである付録を取り出してみせました。
小さく、薄っぺら(30ページ)な冊子です。
「あっ、こんなに薄っぺらな付録か」
ラップしてあると、挟んであるのが分からないほど薄い付録だった。
「どうなさいますか?」と彼女が訊いた。
このおじさんが、なにを間違って女性マンガ誌を買うのだろう、と怪訝に思ったかも知れないな。
「買うよ」
売り切れたなら、二度とお目に掛かることはないでしょうから。
付録には1988年掲載の「毎日がクリスマスだったら…」という短編が単行本未収作ということで
再掲載されている。同じ男に捨てられた2人の女の子が、クリスマスの夜出会い、第3の彼女と
デートしている彼に、夜道でシャンパンを浴びせかけて、ささやかな復讐をするというお話。
もう新作を描くことはないだろうが、デビュー25周年を祝って、彼女のファンたち12人から、
激励のメッセージが寄せられている。
かれら12人が“これがオススメ”とする作品を紹介しておこう。
やまだないと(マンガ家) 「愛の生活」「ハッピィ・ハウス」
魚喃キリコ(マンガ家) 「PINK」
山本直樹(マンガ家) 「私は貴兄のオモチャなの」
桜沢エリカ(マンガ家) 「ハワイ・アラスカ」
この記念読本の最後には、岡崎さんの家族を代表して 弟である岡崎忠さんからの
「謝辞」が付されている。
“…今でも岡崎は元気に家族と暮らしております。
新しい作品を手がけるのは困難な事かもしれませんが、事故からだいぶ時間(10年)が
経過しているにもかかわらず、このような記念読本を出して頂き、岡崎京子という人物が
いかに偉大な作家であるかを再認識する次第であります…”